お説教への親近感

もうこうなったら、トコトン、コーチングやっていると感じる違和感を上げてみよう。

「反映ばかりしてないで、もっとクライアントさんに踏み込め!」とよくフィードバックをいただく。そうだなぁって感じる。表面を滑っていて、湖面の下に行きたいのに、うまく氷が割れない。

心理学系では「余分なことすんな!」と言われる。「鏡に徹しなさい。クライアントさんがおっしゃった言葉以外や余分な動きをするな」と。ジョイニングのさわりを教えてくださった吉川先生の考えは迫力があった。もし自分の対応がちょっとでもおかしいと、「自殺する!」と騒動になりかねない。安心して、こんな風に外でしゃべっていられるのは、そのありようを貫いているから。成る程。まずミラーリングして共にいられるようになって、初めて内と向き合えるようになれる。自分独りでは無理だったことが可能となる。そのためにはまずカウンセラーがクライアントさんの世界に入って寄りそうことなんだなってRyoji☆は理解している。
大学で心理学を学んで成る程と思ったのは、自己内と対人関係はある程度、相似だということ。自己内が病んでいるなら、対人関係から癒せるし、対人関係が病んでいるなら自己内から癒せる。つまり人は自己内宇宙を周囲へ展開する存在であり、周囲から自己内宇宙を形成される存在だ。

で、そんな知識があるRyoji☆は、コーチングの素晴らしさは対機説法だと信じている。コーチがクライアントさんを「本当のあなたって何?」とシェイクするのではなく、より広いスペースへ誘う「こんな自由で何をしてもOKって空間があったら、どうしたいんだろうね?」と。
だから、「踏み込め!」とアドバイスを貰うと、ムクムクとお説教好きの親父Ryoji☆が現れて、すごく嫌。コーチングを学んだ時に感じたマジックとは正反対。しかもコーチたるRyoji☆はよきことをしたと酔っていると思うと、余計そこには入っていけない気がする。コーチとクライアント関係でないなら、それでもよいけど、コーチである時はまずい。

だから、その見極めがつけられたら、よいのだけど、そここそRyoji☆にとってコーチングたらしめている要所なので、失敗さえしていない。大きな主題を見切ったか?もある。そして、いつも反省するのは、大切にしてるはずの「聞く」ってことが説教モードだとおろそかになる。思い込みが激しくて、勝手にクライアントさんワールドを捏造してゴリ押ししてしまう。その差がわからない。

ヒントとしてジョハリの窓かなぁ。クライアントさんは気付いていないけどコーチであるRyoji☆にはありそうって見える何か?そこへの好奇心が鍵かも知れない。

にしても、この所はRyoji☆にとって大切な所。

問題発見と解決の技法 (放送大学教材 6340)

問題発見と解決の技法 (放送大学教材 6340)