リジェネラティブ・リーダーシップとは

2024/4/10にリジェネラティブ・デザイン・カレッジで、Ecological Memes発起人の​小林泰紘さんからリジェネラティブ・リーダーシップについて講義を受けた。

この夏を目指して、本の翻訳を進められているそうで、詳しくはそれを読まないと分からない。
https://www.youtube.com/watch?v=M7CnHqyu_cs

以下は、今回の講義から感じ取ったことなので、もしかすると内容に誤りがあるかも知れない。

印象的だったのは、千葉県山武市にある谷津(注:丘陵で谷になり、湧き水が出ている谷奥)で、土砂崩れのため(丘陵の森林の管理がずさんで土砂崩れが起きた)、グライ土(注:排水不良のため有機物の分解が抑えられ、また強い還元作用による酸素欠乏、水の浸透不良などのため水稲根が障害を受け、養分の吸収が妨げられる状態になっている土壌。)になっていた土壌を、仲間たちと土砂を取り除き、小規模な池を復活させたというエピソード。リジェネラティブ・リーダーとは、こうした、循環が滞ってしまっている所へ赴き、整え、循環を回復させてあげること。

リーダー自身が、外側と内側を一致させている必要がある。

ガンジーの名言
「この世界の内に望む変化に、あなた自身が成ってみせなさい。」
の精神だ。

これはブッダも心がけたこと。「嘘も方便」と言い、伝える目的のために、言葉は闊達に変えた。しかし、ブッダ自身は、常に自身が説いたダルマの実践を心がけて過ごした。
語る説法と、自身のBeingを一致させた。

最近のGIGAスクール構想で生まれた今の新しい学習観もまた、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指している。そこで重要と見なされているのが、先生は教える人。児童・生徒は教えられる人という2項対立ではなく、先生も児童・生徒も共に学びあい、教え合うという関係性。内と外が一致していることが求められる。

そして、自身をエコシステム・ファシリテーターとして見なす力。
ビジネスで言うと、エゴリーダーは、部下を道具として見なし、「使える/使えない」と評価する。コアリーダーは、部下はそれぞれ特性があり、どういう形で配置したら、この部下は一番輝けるか?に着目して整える。