最後の一片

体調が優れないU純に「コーチングする時に何を恐れているの?」とまで心配して貰って、心が渦巻いた。

Ryoji☆の願いは、クライアントさんが自ら歩んでいくこと。同時に、ちゃんとリスクを知っているのか?心配になるし、先回りして考えて痛みが少ない道を選んで欲しいと気を回してしまうし、コーチのRyoji☆がRyoji☆の思い込みでクライアントさんを傷つけてしまうんじゃないかと怖かったりする。

「クライアントさんの力を信じていないの(怒)!」とKみ子の声が聞こえてきそう。
頭では状況が分かっても、なかなかそこから抜け出せなかった。

マイコーチに試験前にセッションのお願いをした。内容よりそのBeingに久々に触れて、Ryoji☆に欠けていた最後の一片を教えて貰った。

「私はさぁ、Ryoji☆が言うダンスを想像すると、相手の足を踏んだり、こけちゃったり、抱きついちゃったり、なんかそんな場面が想い浮かぶんだよね〜(含み笑)」

そうそう、このコーチの凄い所は、そうやって事態が粉々なりそうな所から関係を結び直す力。色々なエピソードで、いつも言いたいことをつい言っちゃって、物凄く関係が危機を迎える。ところが、そこからRyoji☆には有り得ない話がスタートする。「私はあなたと素の関係を結ぶと決めた!あなたはどうする?」ジッと相手を見て待つ。で、素の関係がスタートする。でも決してどんな時もそれがうまくいったわけじゃない。何度もハートブレイクなことはあった。でも、そう在ることが何より自分らしくいるってことだったからやり続けてきた。そう自分からは関係を切らないって決めてるから。そしてその人へ伸びる生命の流れからの使者は自分でないかも知れないことを知っている。だから、もし違うとなっても、別の使者がその人の前に立つことを知っている。つながりは切れないと決めている。
3年前、Ryoji☆は敢えて言わなくとも自明だけど、暗い奴だった。ずっと闇ばかり考えていた。苦しくて、痛くて、どうしていいか分からなかった。そこに降りて来てくれて、「あなた、面白そうだね?」って声をかけてくれた。嬉しい。今思い出してもじんわり涙が出る。コーチをお願いしようと思ったのは、このRyoji☆もどうしていいか判らない内にあるゴチャゴチャを吐き出しても、この人は関係を切らないって確信したから。それどころか「もっと悩め♪」って励ましてくれた。それがどんなに嬉しかったことか!Dんな♪が喝破してくれた通り、Jijiは苦悩の人。そう在るのが、自然だった。
恐れなく、在るがまま。自然体で、関係を信じて、試験をやる。それがこの3年間のRyoji☆が在りたかった姿だから。

メタスキル―心理療法の鍵を握るセラピストの姿勢

メタスキル―心理療法の鍵を握るセラピストの姿勢