媒介・原初のパワー・新鮮さ

「媒介しているだけっていうのは、かなり割り引いてませんか？」「いえ。生産者の方がピュアに関わっているから、出来上がってきた食材ってすごいエネルギーなんです。むしろここで手を加えるのは簡単なんだけど、それを損なわず、ありのままでお伝えする方が難しい。」「そっか。ありのままの原石の方があれこれ味を混ぜるよりも、その力が新鮮な感動を持って受け入れられるってことかぁ。」
Ｙしこさんから伺う料理の話は奥が深い。Ｙしこさんは物質を通じて表現するとおっしゃり、直接人相手となるとなかなか難しく、そこまで突き詰めて己自身と向き合うのは難しいとおっしゃった。だが、Ryojiから見るとその姿勢から教えられることが多く、こうやって話すと、よっぽどＹしこさんの方がいい場所にいるなぁと感じる。
そしてRyojiが関わろうとしているのは、料理の具材ではなく、人なんだなぁ。どこか一カ所だけ取り上げてって訳にいかない。その丸ごとから、いかにその風味を浮き立たせるか？いかにそれぞれがパワーを発揮しやすくして、全体として１＋１＝２を超えたプラスαを創り出せるか？この味はそれぞれがその個性を十全に発揮したからこそこの味。誰か一人でも欠けたらこうならなかった。そうだなぁ。そんな瞬間をみんなで味わいたくって、こうやってあぁでもない。こうでもない。と日々迷い悩み、立ち上がって走ってるのかも。
具材を活かすことに無私なＹしこさんに感謝。その姿勢を真似させて貰います。具材の新鮮な力だけでＯＫ！

イーグルに訊け

いただきます。―きもちも和む精進ごはん