「東からの風」って何?

CTI8周年で、「東からの風」と題して、カナダのモントリオールで開かれるコーチの国際大会(ICF)で1分科会を、CTIジャパン代表の島村剛さんが受け持つことになった。剛さんの意図は、11月の大会までに衆知を集めて、コーチングの発展に日本としての貢献をしたいということだった。(Ryoji☆の解釈なので、本意は違うかも(苦笑))


その話し合い中で違和感を感じた。それは、


一体何を日本オリジナルとみるか?


を巡ってだった。

まず嫌悪を覚えるのが、日本の良さといいながら、別にそれは日本だけじゃなくて、世界のどこでもそうだよと言うことを、さも日本だけの良さとして言う主張。それは日本から発信されなくても、わかってる。それを言い立てることで、いかに狭い世界観かが露わになる。

次に、嫌悪したのは、古き喪われた日本を素晴らしいと言い、是非それを世界に伝えようと言う主張。あのさぁ、それは日本の良さなんじゃなくて、今のあなたの憧れを過去に乗せて言ってるだけでしょ。発言してる人が体現してないことを、「いや〜昔の日本にはこんな良さがあって今の世界の人にも知ってほしい」と言うのは、説得力に欠ける。むしろ、そういった古くからの伝統と近代物質文明をどうやりくりしているのか?が、世界が日本に注目する所だろう。

第3に嫌悪したのは、中国のプレゼンスの高まりの中、敢えて日本と言うことの困難さ。アジアの地理をよく知らない人にとっては、中国も日本も「東」なのだ。東を代表する困難さが煩わしい。


ちなみに、Ryoji☆は「腐る」をキーワードに上げた。
何もかも腐るので、蓄積が苦手。しかし、発酵して汚臭を放つ中から、醤油や納豆などの発酵商品が生まれた。そこには待つ知恵がある。


ここまで来て、逆に日本のコーチはよく話を聞く。場を感じる力が高い。など、逆に日本ではあまり気がついていないことが、大きくコーチング全体の底上げに繋がる可能性がある。輸入されたコーチングに、日本の知恵を足して世界に返す。それが真の東からの風かも知れない。

個を活かすダイバーシティ戦略

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