瞬間を生きる

だだ漏れの日常において、瞬間を生きることを忘れがちだ。気持ちは考えへ転化する。考えワールドでいくら考えてもやる気は湧かない。整理されて方向が見えて、スッキリはするかも知れない。でもやる気は気持ちだから、考えに考えても、悩みは増し、妄想が膨らむ。今何を感じ取っているんだろ?この考えを招く気持ちってなんだろ?これは自分をモニターできるそうで、できない。不思議なのは、他者から見ると、それは「丸見えですよ!」と声をかけたいぐらいハッキリ分かる。言葉の指す内容以外に伝わる何か(感モニのK先生なら「態度性感情」と呼ぶだろう)に関しては、人は専門家。これを誤って感知する人はまずいない。人によって何が掴まえにくい気持ちかは異なるし、その範囲も違う。個別。大事なのはその瞬間へ立ち還ること。状況。身体の感じ。その時へ還る。アッ!もしかしてこの気持ちが嫌だったんだ。こんな風に感じていたんだ。ハァー。その時抱きしめられていなかった気持ちに気がつく。そっかそうだったんだね〜。フ〜。すると初めて始まる。状況は何一つ変わっていなくても、しよう・したい・やるに変化する。瞬間を生きるのは理屈でない、気持ちの世界へ立ち返ること。その時、置き忘れてきた気持ちと向き合うこと。愚痴や理屈や言い訳はいらない。それは聞きたくない。自分一人でやって。Jijiが聞きたいのは、あなたのその瞬間に放出されたあなたの中のいろいろな気持ちたち。そっかその瞬間、あなたはそんな気持ちもこんな気持ちも、一瞬にして味わったんだね。そっか。そうだったんだぁ。ああ、感じるよ。Jijiにも伝わるよ。その気持ちたち。そんなあなたと出会えてJijiは幸せです。出会ってくれてありがとう!

話すチカラをつくる本
山田 ズーニー著
三笠書房 (2007.4)
この本は現在お取り扱いできません。