「コーチングは最低だ!」


エグゼグティブ・コーチである田村洋一氏は

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で、「コーチングは最低だ!」と紹介してくれている。(トラックバックを貼ると、こちらの存在がわかってしまうのであえて引きません。)(注:田村洋一氏は逆説的な意味でおっしゃっているのであって、氏自身が「コーチングは最低だ!」と主張されているわけではありません。誤解を招く引用で申し訳ありません。)

後藤芳徳「ダメな奴でも『たたいて』使え!」フォレスト出版2005.10でも
「そもそもコーチングという手法自体が、質問をなげかけることによって『質問に答えて話す』というスタイルでアウトプットを引き出し、目指しているゴールに向かってクライアントのプログラムの書き換える手伝いをするものです。
ところが、これだけ大流行しているにもかかわらず、僕の知り合いの中小企業の社長さんたちから『コーチングを受けたおかげでうまくいった』『社内にコーチングを導入してうまくいった』という話は聞こえてきませんでした。
(中略)
コーチと呼ばれる人を社内に招いても『そもそもコーチからリスペクトを感じないし、自分もコーチを人間としてリスペクトできない』という意見も驚くほど数多いものでした。(中略)
できないものを『こんなこともできないのか!』と叱りつけたり、コーチングやカウンセリングの質問を繰り返しても、それだけでは解決していかないことが多いですよね。
自分で結果を出して、できなかったことをできるように体得する経験を重ねて変わっていく人間を、僕は何人も見てきました。」p147
著者の方は風俗コンサルタントとして活躍されている方です。店長という経営者の視点で人を育てようとする時のコツを述べている本で、いかにコーチングは役に立たないか?説明してくださっています。

田村洋一氏もブログの中で、切迫度違いが差を生んでいると指摘されている。(喩えて言えば、西洋医学と漢方の違いのようなものだろうか?)

じゃなんでJijiはこんなにもコーチングに惹かれているのだろう?

田村洋一氏のブログで上げられている疑問に答えると、コーチングの方が笑顔が見れるから。二流の実行は一流の解決策に勝るってこと。何か問題が起こるたび、人に伺いを立てて、最高の解決策を授けてもらうのは楽でいい。でもつまらない。自分は無力だ。でも、コーチングだったら、二流の実行の積み重ねになる。だから失敗ばかりで非効率。でも、やっている本人は真剣。イキイキする。で、失敗から学び、段々一流の解決策に近づいていく。そこには喜びがある。やればできるんだ!っていう自信がついて、生きているのが楽しくなってくる。

後藤さんの本はコーチングが機能するためには条件があることを教えてくれる。それは行動。言葉によるやりとりはinsideしか迫れない。行動と心は連動している。体を動かさせば、感情がついてくる。気持ちが整理されると、体もスッキリする。だから、コーチングに慣れていない人には、まず体で覚えさせる。つまりOutsideからInsideを目指す。とにかく行動をしろ!と叩き込む。すると、次に言葉がつき始める。あ、ここでのポイントはここだと、Insideがつき始める。
 だから、コーチングで先に進みたかったら、クライアントは何か行動をしなくちゃいけない。二流でも三流でもいい。とにかく実行できることをやって、できるってことを実感すること。失敗から学ぶこと。

そして、なぜだかまだ理屈がついてこないけど、コーチングをしていると、ラビング・プレゼンスが生まれる。CTIでたった3日間しか共に過ごさなかった人とめちゃくちゃ親しくなれる。職業も年もよくわかんないんだけど、猛烈あなたの存在が愛おしいってなる。それは多分、本質の響き合いなんだろう。

てなことで、「コーチングは最低」なんだろうか?