[CleanLanguage]クリーンランゲージの学び認定試験一日目

 「究極の個人指導ですよ!これが終わると合格しようがしまいが、飛躍的に実力が伸びます!」と聞いた認定試験の一日目。
 合格という目標に対しては、限りなく赤信号が灯った状態で終了となった。
絶望的とも言えるし、祝福されているとも言える状態。


 Part?で、その奥深さを実感し、「ちょっとこれは短期間でどうにかなりそうにない(涙)」と一時は当初の一気に駆け抜ける計画を手放そうとした。しかし、まさにそれをテーマにセッションをやってもらった結果、「腹をくくってやれるだけやってみよう!」となり、やれる範囲の精一杯をやりきって、Ryoji☆にしては珍しく達成感を感じながら迎えた初日だった。これまでの練習からこの初日はなんとか乗り切れるだろうと予想していた。

 甘かった。

 なんと、セッションの開始の言葉で躓いた。言われる分には、「ふんふん」で済んでいたのが、いざ自分が口に出して言うとなると、「なんて言っていたのか?」全く思い出せない。
 「部屋から出てテキストを見てやり直してください」と言われて、テキストをくくっても該当箇所を見つけられない。焦る。やっと見つけた言葉が、全く頭に入らない。焦る。音読しても全然記憶できない。たったワンフレーズなのに!

 クリーンは繊細なので、言葉遣い間違いが致命的で、これまでも手厳しく指摘を受けるたび、「あっちゃー」と思ってきた。

 このワンフレーズはRyoji☆の使う言葉使いにない。
 こうして冷静になってみると、コーチングを学び始めた最初もそうだった。そういう言い方とか、質問をRyoji☆はしない。(コーチングに関しては今は大丈夫)だから、口にできない。
 相手の自由度を尊重し、委ねる言い方なのだけど、そういう風に言ったことがない。言わない。

 で、その後、このセッションで言われた通りの新しい3つの手順をこなす所までで、Ryoji☆が処理できる量を超えた。クライアントさんが言う言葉が、言われている言葉はわかるし、リピートもできるのだが、全然頭に入らない。

 結果、フィードバックで「シンボルを見落としているよ」と言われ、「あっ!」となった。「あ!シンボルあった!」セッション中、あれだけ発展させるべきシンボルが見つからなくて、困って、違っているだろうとは思いつつ、全くピント外れの箇所からのアプローチを試みて、おそらくクライアントさんも「さっきも言ったよ!」と内心思いながら、全く同じ言い回しで説明してくださっているのだが、その言葉を拾えない。(セッションが終わって、記録を見直した何度も同じ言葉を繰り返していたのがわかって、「あっちゃー」と案惨たる気分になった。)

 で、シンボルが発展できないので、シンボル同士の空間や時間について尋ねることすらできず、今回のセッションでの評価ポイントが評価できない。明日のセッションで、その能力を見せてもらわないと、通す訳にはいかないと言われ、グーの音も出ない。仰る通り。

 かつ、同じことは、言葉の捉え損ないだけでなく、クライアントさんのジャスチャー把握でも起きていた。1回目のセッションは全く見ても意識に残っていなかった。2回目のセッションは、指摘を受けて、見えてはいるのだが、そこへアプローチをしない。

 ここ数週で目を通した何かの文章に、「人はその性質から言って、見たいと思うものしか見られない。見るという行為は究極的には、主観でしか有り得ないのだ」と書いてあって、深く同意した。

 「『クライアントさんの中心となる体験』に着目して、クライアントさんの全体を見て!!」と、Part?で何度も何度も言われたことを、同じように言われる。

 今回特別ボーナスとして見稽古の場面をわざわざ設けてくださった。こういう風に冷静に、そこだけをフォーカスして「見て!」と設定されると、やっと「そうか!成る程!」とわかる。クライアントさんからサインとして、言葉だけでなく、ジャスチャーが添えられることで、ちゃんと「ここですよ!」とやってくださっている。
 しかし、これまでもそうなのだが、こうした単一タスクならこなせても、「リピートバック」や「次の質問を間違えずに言う」という現時点でのマルチタスクをこなすとなると、全く見えなくなる。処理量が多くて、今のRyoji☆がやれることを超えるのだ。

 今思うとPart?で、ここが理解の最難関で、クリーンの質問の度にアップデートされるシンボルに「何がどうなっているのか?」理解の範疇を超え、一体何がどうなってそうなったのか?サッパリわからなかった。わからないながら理解したのは、シンボルは上書きされる。かつてのAというシンボルが発展することによって、Bというシンボルに置き換わるということだった。わからなかったのは、なぜAがBになったとわかるのか?(クライアントさんも、ファシリテーターにも)だった。

 今回指摘されたのは、「いったん『これ!』と決めたら、しつこくそこへアプローチするよね」って事だった。
 そうRyoji☆はクライアントさんのランドスケープのアップデート具合がわからないのだ。わからないから、Ryoji☆が分かった範囲に拘るしか無くなるのだ。
 「なんで見てないの?」と言われても、「見ている」し「わかっている」。だけど、「クライアントさんの中心となる体験」の上書き具合がわからないから、そこへアプローチできない。Ryoji☆の認知からこぼれ落ちる。


状況はかなり絶望的。
Part?受講時に感じた難しさが、Ryoji☆にしてはめずらしくこれだけやった達成感の後でも、そのままある。

かつてコーチングを学んだ時は、その度に涙していた。なりたいのに、成れない。そして、成れない理由はいくらでもあった。でも、どうしてもなりたくて、泣きながらやり続けていた。で、Ryoji☆には仲間がいてくれた。


受講料のプレッシャーと、これに不合格だと、次の受験が、少なくとも4月以降になり、相当間が空く。不合格のまま、モチベーションを持ち続けられるのだろうか?



インプロの「解決社長」的に考えれば、これはチャンスでもある。
「見ている」し「わかっている」ならば、あとは『クライアントさんの中心となる体験』がどうやってアップデートされているか?糸口があれば、後はできる潜在力がある。