Yes,Andの心

インプロで大切な考え方の一つに「Yes,And」がある。敢えて相手の考えを受け入れ、そこに自分の考えを乗せる。

言葉にすると簡単に説明出来る。しかし実際インプロをやってみると、絶句ばかり。Jijiは他者予測が割に当たるとそれまで思っていたが、実は全然予測なんてできないことを思い知らされた。上達したら当たるようになるのではなく、それは無理だとわかった。

昨日のあるやり取りを思い返してハッとした。今まで「Yes,And」をやってると思っていたことが浅かった。Jijiは相手の言葉に反応する傾向があって、言葉だけに「Yes,And」していた。昨日そうしようと意図していた訳じゃないけど、言葉を超えてそれを発する相手が何を言おうとしているのか?に焦点を合わせた。するとフッと浮かんでくるものがあった。合っているいないは2次的。始めて相手の存在というか想いを肯定して、その先Jijiだったらこう見るよと継いだ。すると場のインパクトが段違いにグッと来た。これに気がつけたのは、Mゆみさんが相手が否定している中から肯定出来る「事実」とそのことに対する「想い」を区別し、「少なくともここまではOKって言えよね。それが出来るなんて素晴らしい!」と関わるのを聞いてピンと来た。これまでのJijiのメッセージの根底には「貴方それ違うでしょ」が通底和音のよう流れて、きっと相手にとっては不快だったに違いない。言語にできないレベルで、相手の存在を否定していた。

そうじゃない。そうじゃないんだ。とにかく相手の存在を受け入れ、肯定すること。言葉尻は批評・非難・比較のやってはいけない3Hだとしても、その根底において、相手のBeingへ向けてJijiのBeingは、肯定を発する。ここを取り違えたら、先には進めない。