11/30(土)午後~12/1(日)午前まで、八王子で、現代の木こりをしているズーヤンの森の麓で、長老塾メンバー7名とキャンプした。
キャンプ好きな50代以降の男性が3人いたので、まぁ至れり尽くせりで、実に快適だった。
特にロケットケトルにはビックリした。山でお湯を沸かすのは定番なんだけど、とにかく普通の焚き火でお湯を沸かそうとすると、なかなか沸かない。焚き火の火力は弱いから。でも、ロケットケトルはあっという間に沸いた。まるで魔法。イギリスの羊飼いたちが使っている品とのこと。これは凄い道具だ。
それから燻製。桜チップと楢チップの2種類。これもまためっちゃ旨い。何でもないチーズやちくわが、燻製が入っただけで別の味。で、持ち込みの日本酒も美味。飲み口がやさしくて、水みたいクイクイ飲めちゃうんだけど、なかなか度数もあり、すっかり酔うってヤツ。いわゆるヤバイ酒。
冬だから虫も少ない。山あいなので夜空も綺麗だった。山に阻まれて東京の明るさが減じている。音も静か。都会の環境がヤッパリ変なんだと体感した。
木こりのズーヤンが薪をたくさん用意してくれたので、焚き火をやりたい放題。夢中になって薪をくべて、でかい焚き火を楽しんだ。
翌日のズーヤンが「どんなことを森でやってきたか?」の説明も素晴らしかった。
とくに森相手の場合の時間感覚にはビックリした。例えば杉。屋久島の杉が有名だけど、条件が整えば千年以上生きる。それから換算すると、50年なんて人間の5歳。ええ!この丸々太ったいい製材になりそうな木がまだまだ幼稚園児ってこと!
それと、残念ながら数年前の台風通過の大雨で、弱かった沢面で崩れが発生した。で、ズーヤンの解説によると、より大きな視点で言うと、その崩れにより、光が地面に届くようになり次の命が芽吹く可能性がある。崩れによる断面は苔が生えて、少しずつ命を育み直そうとしている。
で、対照として、お隣の森。皆伐をかけて数年の森を尾根から見せて貰った。(皆伐とは、尾根のから麓まで一気に伐採し尽くすことを指す。短期的な効率性を考えると、皆伐の方がよい。)
尾根は完全に岩だらけ。尾根の反対斜面の木々も根っこから支えきれず、どんどん倒れて行っていた。
ズーヤン曰く、土は1mm育つのに百年かかると言われている。こうも岩肌が露わになると、いくらこの辺りの山に再生力があると言っても、植物が育たない。尾根から落石があると、その下で植樹された木もダメージを受ける。
だからこそ、山の植生を考えると、タイミングタイミングで、間伐することが大事。しかし、間伐すると、木材の運び出しという点では手間がかかる。残す木にダメージを与えないように倒す手間。次に、麓に木を降ろすのも手間がかかる。効率が悪い。
焚き火を囲みながら、主催のO氏からやさしくいじられる時があった。それを見ていた他のメンバーから、「jijiはいじられキャラだね!」と声が上がり、さらに「いじったとしても、それでいじけたりしない強さがjijiにはあるから」とも言って貰えた。
O氏とこうして気にせず突っ込みを入れて貰えるような仲になれて嬉しい。家族では長男って役割があり、なかなかボケ役って出来なかったし、抜けてダメダメってやれなかった。会社でもいい歳になってしまい、突っ込れることはない。
そして、こんなにもネガティブ・ネガティブに思考する人ってあんまり居ないってのも今回明示されて驚いた。で、常に「守株」な人なので、プラスネガティブを言われてもヘコタレないのもその通り。だってその突っ込みは想定してるから(苦笑)。(どんだけネガティブなの!?)