教育で教えられない2つのこと

Sとみさんに「教育で教えられないことが2つある。

1.共にいる。

2.助けを求める。」
と言われてハッとした。

なぜ教えられないのか?

それは1の場合、友情に属する部類で、かつ、ある特殊な友愛の在りようだ。そんな関わりを人の関係において持つことが出来るとは、体験してみないとわからない。
この「仲間だ」という帰属感覚が1人では進めない先へ進む時の助けになる。


そして2の場合、何かプロジェクトをチームで踏み出す時に求められる態度であり、これは体験から学ぶしかない部類だろう。FゆFゆと話をしながら、「感じること」が「助けを求めること」とどうやら不可分らしいと気が付いた。


どちらも知識ではない。世渡り力とでも名付ける領域だろう。

そして、この2つは、人間力と呼ばれる領域で必須の力だ。この2つを身につけた人は、分を弁えている。自分を超えた何かへの確かな信頼がそこにはある。

Nっちゃんは、人と人とがシナジーを起こすことに命を懸けている。当たり前のこととしてこの2つのことを伝えてくれる。共同体が崩壊し、個が求められる現代において、この2つは決して当たり前でない。この感覚がなく、今日も独りきりで生きてる人が多いだろう。かといってノスタルジックに村落共同体には戻れない。社会制度として共通了解を立てて、繋がっていくしかない。失われたものを懐かしみ、取り戻そうとするのではなく、そうなっている今を受け入れ、そこから何が出来るのか?こそが大事だ。

Co-Active Coachingは間違いなく、1の特効薬だ。意図的共働関係。共同体感覚すら、個から作り出せるものなのだ。

そして2は、違いを尊重すること。絆を信じること。

教育で教えて貰えないけど、それがあるから学べる。

付記:感じることを深めるツールとしては、Nっちゃんなら粘土。FゆFゆなら自然。Ryoji☆ならお話。を用いる。

「わからない」という方法 (集英社新書)

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