座わる席がなかった。とも言えるし、輪に入りたくないらしいとも言える。なんだか輪が遠かった。よく判らないけど、体が拒否していた。
疲れていた。う〜ん。そうも言える。
眩しい。うん。そうとも言える。
最近「リーダーシップ行ってどうだった?」と問われ、「うーん…。」と詰まってばかり。
何かが渦巻いて、明快に言えない。
得たこと。よかったこと。それは語れる。そしてそれは嘘じゃない。
でも、未だにモヤモヤしてる何かがある。なんだろう。決定な何かを失ってしまったみたいだ。悲しみ?消失感?
こうして場を共にするのが辛い。
微細だった切れ目が、徐々に広がっていく感じ。割れ目が大きくなっていく。
Ryoji☆には犬性質があるので、誰か安心してそばでポーンとしていられる人がいないのも辛かった。
Ryoji☆の辺りを沈黙させる質が場違いなのも、いたたまれなかったのかも知れない。
いずれにしても、自己内の惷動で命一杯で、楽しむ余裕なぞなかった。一人黄昏ていた。
昔から自然に輪から出て、輪から出てくる人をケアして輪に戻す役割を好んでいた。どうもあくまでも別の場所が落ち着くらしい。
- 作者: イザベルナザル=アガ,Isabelle Nazare‐Aga,田口雪子
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2001/12/01
- メディア: 単行本
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