軌跡を味わう・冬・胎動

「この1年を振り返って」というテーマで話を何度かした。そのたびに「Ryoji、よくやり抜いたよね」と言われる。
まるで実感がない。必死に通り抜けた。ブツブツ考えて悩んでいる暇はなかった。「やるにはどうしたらできるか?」だけだった。身体の調子とか家の片付けは2の次だった。だから今そう言われても、まるでRyojiの話をされている気がしない。
逆にもったいない事したなぁとチョッピリ後悔してる。どれも素晴らしい味わいのある体験だろうに、ちゃんと味わいきれてない感じがする。そんな慌ただしくしないで、少しずつ体験したらよかったかな。
今その反動で、かなり放心している。すぐに反応できない。力尽き、助けを求める気力もない。いつもならそんなRyojiを責めてしまうのだけど、今はご褒美をあげよう。「何もしない」をする。いずれ耐え切れなくなって外に出るのだから。凍りつき、ただぬくもりだけを求めるまどろみの中にたたずもう。春が来るのを待とう。この静止状態は次の飛躍のための準備と信じて。動き出すには停止も大切だと言い聞かせて。
今年関わってくれた人に感謝します。何とかここまで来ました。