Ryoji、何やってるの!

「コーチがクライアントを説得しにかかってどうするの?Ryoji。あなたは『クライアントはもともと完全な存在であり、自ら答えを見つける力を持っている。The client is naturally creative, resourceful, and whole.』と信じて関わるコーチなんでしょ!クライアントよりもエネルギーが上がってしゃべりまくって、その後クライアントさんはエネルギーが下がってしょぼんとしていた。Ryojiが一定方向へ誘導していたように見えた。」とオブザーバー役のKみ子さんは悲しげ&静かな怒りを持って伝えてくれた。(会話内容はRyojiが受け取った内容を強調して再構成したもので、実際と異なります。)
続けてYっしー(ひらがな)が「俺、脇でオブザーバー役してたんだけど、その時のRyojiの勢いから言って、てっきりRyojiがクライアントなんだと思ったよ。
で、Ryojiってさ、コーチングしてない時、心の篭もったメッセージをくれるわけ。それがさ、コーチってなった途端、何かおかしくなるんだよね。普段のRyojiでいいのにさ。」と感想を寄せてくれた。

真っ青。

こんなにもズバリRyojiのコーチングの根本欠陥を指摘されたことはない。先日企業内コーチフォーラムでCTIの島村代表が「コーチングにおけるオペレイショナリズム(操作主義)の危険性」を喚起されていた。まさかRyoji自身がそれを体現してしまうとは!

これまで何か変だとコーチをしながら感じていたこと。これは見えない暴力だ。全然クライアントさんを尊重していない。信じきれないからこそ説得しようとする。誰を?Ryoji自身を。このモードに入った時、クライアントさんは消え失せ、ただRyoji内の不安、恐れ、焦りを打ち消そうとムキになる。始末におけないのは、今Ryojiがその状態にあると無自覚であること。だからクライアントさんが「それはコーチ内問題で、自己内問題でない」と指摘しても、コーチは「本来のあなたを眠らせている!」とトンチンカンな指摘をして逆ギレして来る。何をか言わんや!(嘆息)

それまでゆったりとCo-Activeで自己内を探索していたクライアントさんにとって、コーチのこの豹変は許しがたい。なぜなら最も微妙で繊細な感覚を信頼関係に基づき開示してきたのに、決めつけられ踏みにじられるからだ。何がCo-Activeだ!コーチとは羊の皮を被った狼だ!

で、2度とこんなことをしないために出来ることは何か?まずはクライアントさんを見ること。言葉で気持ちで存在で。全くをもって個性の塊のその人に還るために何が起ころうとしているのか?そのプロセスにフォーカスする。
2つ目は、感情モニタリング。考えでなく、何が今Ryojiの気持ちに起きているか?を掴む。フォーカシング体験が役立つはず。
3つ目は、プロセスの展開を信じて、見守ること。そこに何かしてあげようという親切心はいらない。ただ祈りがあればいい。言葉はなくともそこに伝たわる何かがある。それだけで必要にして十分なんだ。

これが難しいことは知っている。プロコーチでも難しいはずだ。だけど、ここで引き下がるわけにはいかない。嘘でいい。Ryojiはそれを乗り越えたコーチなんだ。人ならざる領域へ。そこにずっとRyojiが求め続けた何かがあるのだから。人が人に関わる奇跡がそこにあるのだから。

最後にKみ子さんに感謝を。よく踏み込んできてくれました。きっと他の人に言われたら、感情的な反発が出てしまって大切なメッセージを受け取れなかったと思う。コーチの大先輩であり、真のコーチだからこその慧眼。ありがとう。

そして、Dんなにも感謝を。なんだか書きながらDんなの気持ちが少しわかった気がした。Ryojiにとって謎だったDんなの気持ちが少しわかった気がする。これがCo-Active_Coachingに内在する若さと欠陥なんだろうね。Ryojiも早く爺々化したいけど、まだ燃える何かがここにある感じ。そう、あとCo-Active_Coachingを「卒業」するには、自らの過去ときちんと向き合って、藻掻くことが必要って思う。Ryojiはまだ過去に向き合う準備ができていないんだろうな。