多様性への拒否と受け入れ

多様性は怖い。まるで理解できない動きがある。予測できないからこそ危害を加えてくるんじゃないかと妄想しただけで、何とかその恐怖から逃れようとする。怖いからこそ騒いで、落としめ、いかに悪意を持っているか、吹聴する。
多様性は豊かだ。違いがあるから、単一では生じない和音がある。お互いが妥協せず、己自身を発揮するからこそ生まれるシナジーがある。
どちらが真実かに価値はない。どちらも真実でどちらも間違ってる。ただ違ってる。それだけなんだ。後は、受け入れ、敬意を持ってその存在を味わう。言葉にすると簡単。でも、できないことの方が多い。環境問題の視点で言えば、人類こそ多様性を破壊する根源。急進的に思考するなら、人類抹殺こそ地球の多様性を守ること。従って、環境問題において多様性への寛容は自己矛盾。それを論拠にしても説得力がない。ここはもう十数年答えがない。滅びを受け入れることができることかも知れない。

桜の樹が教えてくれた―いのちを生きるということ

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