嫌われることを受け入れる

大学で、宮永教授に「自己と他者との間には[理解不能な]断絶がある」と教えていただくまで、Jijiは基本的に性善説だった。犬養首相じゃないけど「話せばわかる」が信条だった。人と人との誤解は、コミュニケーション不足が原因と思っていた。
だから鼻から嫌われることを前提に関わるなんてありえなかった。むしろそういった蔑視こそ正さないといけないことと考えていた。
今、立場をとって関わろうとしている。Jijiにとっては初めてのありよう。
怖い。

Jijiにとって痛恨のことはJiji自身の考えなしの行為が相手を傷付けてしまうこと。それだけは2度と繰り返したくない。あの後悔はもうしたくない。今それはどんなに気をつけていようが、相手の過去に触れた時、今Jijiがどうしようが止まらないことがあるのを知っている。それは相手の問題であって、たまたまタイミングがJijiとぶつかっただけ。

それを選ぶに当たって「心の平和」を持つことをここに誓う。Jijiの意志はここにある。同時に他者が他者たる自由を受け入れる。他者がJijiを嫌うのを受け入れる。古代ローマカエサルエルサレム奪還の英雄サラディンのように振る舞いたい。
それでもJijiはこの選択が大きな意味で、Jijiにとっても、相手にとってもGiftだと信じる。何よりもそれこそが「JijiがJijiであることを許し、あなたがあなたであることを許す」につながるのだから。