今と言う時

コーチングを初めてやってもらった時、「じゃ今、それに向かって何ができますか?」と言われて凄くビックリしたことを覚えている。そんなこと考えたこと無かった。目標は常に「遠くに有りて思うもの」だった。(これは今もそうだがJijiにとって目標はJijiの外にある感覚がある。)同時に不快だった。なんだかコントロールされている感覚があった。指図されているみたいな。ナイフを突きつけられるように、何もそれに向かってやっていないJijiをなじられている感じがした。

あまり器用じゃないので一度に同時並列処理はできない。でも千里の道も一歩から。今この瞬間に少し行動を起こすこと。例えば、Jijiの家は全然掃除してなくて、万年寝床のスペースが本に囲まれて空いているだけ。すると益々掃除する気が失せる。プチ掃除をやって気持ち良かったけど、続かなかった。

で、当たり前だけど一瞬にすべてが変化する魔法はない。まずやる。で、やる。それで、やる。どう思ってようが、やる。自分が納得するまで、やる。やる気なくても、やる。

すると、いつのまにかできた。正確に言い直すと、いつ終わるかどうなったら終わりか、明確なイメージがあった訳じゃないけど、「いつのまにか」やり続けていたら「できた」。そのためには、自分がどんな存在か?静かに決める。今の私は今までと違う。そして他ならない今、それを決め、今やれることをやる。それが今の私がここであるってことだから。もう私にはその値があると、世界に向けて、自らを解き放つことだから。そう、魔法はないけど、この一瞬で私は違う私に向けて一歩を歩き出した。もう戻らない。振り返らない。

大事なのは、一人じゃないってこと。今このときもつながっている。いろんなご縁の輪に私はいる。いろんなものを与えられ、いろんなものを踏みにじってここにいる。できるのは、この今を活かし、周りとの交流、循環を作り出すこと。与えれば、入ってくる。求めれば、受け取れる。

シンプルに今、やる。

できる営業になる魔法のことば
秋田 稲美著
中経出版 (2007.4)
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