夢を描く

今学んでいるCo-Active_Coachingの3つの指針のひとつに、Fullfillmentがある。最近出された課題をやる中で、全然しっくりこないことがわかった。

小さい頃聞かれると嫌な質問に「大きくなったら何になりたい?」があった。即答できるこれが無かったのだが、こうなりたい!って全然思えなかった。漠然とおじいちゃんが学者だったらしいから学者?程度だった。

小学生高学年で怪しいオカルト本が好きだった。もうじき氷河期がやってきて人類は滅ぶんだ。アマゾンの森林が毎年日本の九州以上消滅し、酸素呼吸ができなくなるんだ。核兵器は人類を50回以上絶滅させられるんだ。とにかくJijiが生きている間はなんとかなっても、その子どもの世代はこの地球で生きられるのか?保障はないと知った。
だから夢なんて無意味だった。どうせ死ぬ。それも人類の愚かさゆえに。どうしたらいいか?知りながら、一度動き出した社会システムは誰にも止められない。エゴを捨て、公共善に皆が目覚めるなんてありえない。

だから夢なんて夢。心を紛らわせる、遊戯。

この世に希望はない。やがて死に行く運命をいかに緩和するか?自分が生きるこの瞬間だけ回避しきるか?人類こそこの地球に巣くう害虫。大きな流れがそれをなんの感情を交えず、ヒタヒタとやってきている。知覚しつつ、その死を受け入れるしかない。穏やかな死。


今コーチとしてクライアントさんのFullfillmentを聞く時、どうも実感が湧かないのは、Jiji自身のそんな価値観があることに気がついた。今までのJijiは未来を信じていない。この現実の力に圧倒されていた。Jijiの時計は、その精神年齢から止まったままだった。今もただ、ダラダラした日常で、死の影に怯え、次の瞬間の死を意識しながら、安楽さを求めていた。

こんなJijiに描くことのできる夢はあるんだろうか?

ジム・ローンの億万長者製造法
ジム・ローン著 / 河本 隆行訳
サンマーク出版 (2007.4)
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