デモ・セッションでHやんがクライアントに率直にリクエストするのを聞いて、心底驚いた。インパクトが大きかった。
それまで想像の翼を広げて楽しげにしゃべっていたクライアントさんが、「え゛、どうしよう?」と動揺して、改めて選択肢を真剣に捉え直した。
これまでのJijiはこれはしない。端的に言えば、クライアントさんの力を信じていないから。もっとゆるやかに時間をかけようとするし、もっとあなたはこんなに素晴らしいじゃないと励まして拒否もOKと断った上でする。じゃないとコーチであるJijiが不安。コーチングでクライアントさんを傷つけてしまうんじゃないか?怖い。
Oさんからフィードバックで、「[Jijiのコーチングは]回りくどい」と言われた。そりゃそうだ。クライアントさんに踏み込んでいくのが怖くてたまらないのだから。失敗をしないと適切な距離が分からないのかも知れないけど、失敗するにしてはリスクがありすぎるような。でも今までのJijiの関わり方じゃ、いくらセッションを積み重ねてもクライアントさんの人生に変化は起きにくいだろうな。時にクライアントさんと喧嘩してでも、クライアントさんが心の底でこう生きたいと願っている何かを信じて、突っ込む。そこにこそ、コーチングで人と人が出会う意味もあるのだろうから。