理想のコーチ


まず気持ちを共感すること。ああこの人にだったら変に誤解されることもなく、かつ、自分のモヤモヤした怒り・不満・嫉妬・怖れ・不安を思う存分、ぶちまけられ、受け止めてもらえた!と思えること。

この段階で、「わからない」って言葉が出てきたら、すかさずプロセス・コーチング。気持ちにより沿って、どこまでもカッツンっていう底まで一緒に落ちていってくれる。(もしくは一緒に山に登ってくれる。)

その上で、気持ちの明確化を自然にしてくれて、レベル3で、感じたと投げてくれた直感がそれまでの自分では言語化できていなかったけど、言われたら、「そうなんですよ!」って思わず、叫んでしまう。

で、心の底から「こうしたい。これをやる」ってことを確認してくれる。

その上で、思いっきりそうなっている自分を味合わせてくれる。ああ、これこそまさに、そうありたかった自分。充実し、イキイキしている自分はまさしくこれだ!と、イメージ・価値観・目的から押さえてくれる。

で、豊かな選択肢の拡がりを味合わせてくれる。どんな選択肢を選ぶことができる。どの選択肢を選んでもOKなんだと安心させてくれる。「他の誰がなんて言おうと、コーチである私はあなたにはできると信じている。たとえ、あなたが『できない!』と投げてしまっても私は信じている。」

その行動の一歩はほんとスモール・ステップ。「ええ!そんなの簡単ですよ」って言いたくなるほど簡単なこと。そして、それをやり終えたら、即報告したくなる感じのこと。だから、「いつまで」「どうやって」とか言われても、全然自然な感じ。


一応ここまで流れがあるように書いたが、理想のコーチは「Dance in the moment」。コーチしての直観にどこまでも忠実で、どんなに突拍子がないと思っても、自身の感覚を信じ、変なことをクライアントへ提案したり、直観を投げたりすることをドンドンする。常に一瞬一瞬から学び、コーチとクライアントのCo-Active関係を創り出す。クライアントのステップ次第。

そして、クライアントの輝きを信じるがゆえに、叱ることもある。挑発することもある。その場合、クライアントは本気も本気で理想のコーチが関わってくれるから、逆に心うたれる。「親だってここまで叱ってくれたことはなかった」と。

あなたの「最高」をひきだす方法
アンソニー・ロビンズ著 / 堤 江実訳
PHP研究所 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。