[Coaching]4/2日本酒の会でへべれけに酔う

秋に大國魂神社で開催された武蔵の国の酒祭りに来てくれた美奈ちゃんに誘われて
銀座のSAKE HALL6周年イベント。7つの日本酒の酒蔵さんが飲ませてくれるイベントに参加して来ました。

http://www.hibiya-bar.com/sakehall

どの酒蔵さんの日本酒もとても美味しくて感動しました。

日本酒って文化なんだなってつくづく感じました。
熱心に説明してくださるのを伺うと、大量生産しようとしたらできなくはない。でも、そうすると風味とか香りとかがかなり失われてしまう。だから、手間も掛かるし、効率は悪いけど、香りや味を大事にしたいから、手間暇をかけるのだと。

実は、本も同じなんです。
愛好の士が集まって、これっていいよねって言い合う。
それが本来の出版文化。
パトロンが営むもの。
それが、近代出版になって様相が一変してしまった。
お金をより儲けるための手段に本がなったら、途端に文化がどっかへ行ってしまった。
1996年をピークに下がっていく一方の書籍売り上げ。
現在は、近代出版が崩壊していくプロセスにいる。
出版技術も進んだ今となっては、もう一度原点に立ち返る時期に来ている感じがする。
いいと思うものに手間暇かける。
雑誌に連載したのをまとめて本にするという流れ作業ではできない何か?

そしてある酒蔵さんは、お客さまからの要望として、ぜひ生酒を出してほしい。との声を受け、蔵の出荷体制をそれように変更。かつ、全国で受注生産で卸す酒を買ってくれるお店と提携して、温度管理を徹底し、お客さんにそのうまさを提供できるようになるのに
2年掛かった。

これがまた、極みと名付けるのも最もだと感じるほどうまい。
火入れしたり、吟醸になっていくと、洗練されたり、安定しているのだけど、この生には圧倒的なパワーがある。

値段だけで考えると吟醸の方が高い。でも、洗練されている感じはするけど、それはそれで一つの好みでしかない。「値段が高い=うまい」ではないということがよくわかった。

今回、古酒の日本酒も試飲させてもらい、感動。枯れてるけど、元がしっかりしているからいい味していた。

一緒に飲んでいる方で、なぜかその土地の食べ物と一緒に飲むと一番美味しく感じるとおっしゃっている方がいた。その通りだと思う。7つの酒蔵さんを飲み比べると、原型となる生のベースからして大きく違う。

浦霞の酒蔵さん。2011の時は停電で、浦霞ブランドとしては出せなくなってしまった。そこで、窮余の一策として焼酎に切り替えて、一部を梅酒にした。
これがまた、今まで飲んだことのない、スッキリした梅酒となっていて、人生もそうだけど、不幸だ!と嘆くだけじゃなく、そういう状態であったとしてもできることにトライする姿勢が大事だなぁと改めて感じた。

今回の酒蔵さんはどれも研究熱心。だから、一つの蔵でいろんなバリエーションの味の日本酒が出ていた。自分たちがお客さんに喜んでもらおうと、できることをやっている。その姿勢がちゃんと味に反映していて、ほんと感動した。

翌日にはまったく二日酔いなし。良い酒はほんと素晴らしい。