図書館海援隊

http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/kaientai/1288360.htm

「図書館海援隊」プロジェクトについて(図書館による貧困・困窮者支援)

文部科学省
平成22年1月5日

「こんなこと始めたんだぁ〜」とニュースを見て思った。アメリカの図書館では、ここで上げたことは図書館の基本業務。いくつかある図書館の役割のうち、大事にされていること。逆に言えば、図書館の中のそういう使い方のリテラシーを市民へアピールして来なかったってことかも。同時にアカウンタビリティの問題でもある。如何に地域にとって、社会にとって、図書館が役に立つ!とアピール出来るか?
図書館の行政サイド視点に立つと、一旦建物が出来ると、建物としての存続が最低限の管理項目となる。だから、こうした業務をやろうとすればするほど仕事が増える。ハローワークという専門機関があるのに何故図書館がそんなことしなきゃならないのか?理解に苦しむ。片手間仕事ほど中途半端はない。

日本の図書館の歴史において、GHQが果たした役割は大きい。信託統治領だった沖縄県には図書館が戦後建てられたし、その歴史は四半世紀を超えた。
改めて、社会の中にある図書館として、何をアピールしていくのか?問われている。そこで存在意義が見出さなければ、組織として存続出来ない。
戦後は図書館が全国へ広まる成長拡大期だったならば、これからは地域の身の丈にあった縮小均衡へと向かう時期。不要とされる社会資本は削除対象となる。私たちはフルラインナップを揃えきれない。身の丈にあった範囲、持続可能が存続条件となる。インターネットが普及した今、かつてと図書館が置かれてる位置は変わってる筈。今なりの図書館が社会にいる位置を社会と対話しながら探さなきゃならない。