【訃報】構造主義確立、レヴィ=ストロース氏死去によせて

現代哲学について書かれた本の最後のあたりには、必ず構造主義があった。
大学で宮永教授から「構造って、あなたは何だと思う?」と尋ねられたのも思い出だ。
大学の時でさえ、実存主義の古さはリアルだった。Ryoji☆の青春は、そういった、連帯や社会運動参加への夢が壊れ、しらけ、かと言ってそれに代わるイデオロギーもなく、ポスト、ポストと言われるものの、次の大きな物語が不在。そして、それは今も続いている。

文明の物質的豊さが人の進歩ではない。それを教えて下さったのが、構造主義だった。

今も上げられた問いは、問いとしてあり続けている。勝手に追悼させていただきます。



構造主義確立、レヴィ=ストロース氏死去20091104
 【パリ支局】フランスの人類学者で思想家のクロード・レヴィ=ストロース氏が死去した。


 100歳だった。AFP通信が3日、出版社からの情報として伝えた。

 レヴィ=ストロース氏は、ブラジルでの人類学調査などを通じて、構造主義の手法を確立、サルトル実存主義を批判した。

 コレージュ・ド・フランス名誉教授。フランス学界最高権威のアカデミー・フランセーズ正会員。著書に「悲しき熱帯」「構造人類学」「野生の思考」「神話論」などがある。

(2009年11月4日01時56分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20091104-OYT1T00134.htm


黒猫のJiji改めRyoji☆