「Co-Active」と言う魅惑

Co-Activeにどんな幻想をRyojiは、いだいているのだろうか?
それは対話を通じて共に何かを創り出すという夢かもしれない。
己一人以外、誰にも理解してもらえない世界を内省して自己了解するのは、深い満足を与えてくれる。ただそれは一人の淋しさを少し緩和するだけ。この世界に生きる淋しさを緩和してはくれない。イデオロギーに走ると「正しいか?」の競い合いになり、かけた労力に比べて、例え競り勝ったとしても、本当に手に入れたかったこととは違うことに愕然とする。
きっと願いは、共に輝いて生きるために必要な知恵。上田紀行さんが書かれた「スリランカの悪魔払い」の発想は、最新のナラティヴ・セラピーに似ている。個人に起こった病は、シャーマンが「悪魔がついた」と断定することで、「誰が原因でこんなことになったのか?」という因果の見方は吹っ飛び、共同体みんなで悪魔払いをすることになる。そこには、摩訶不思議の世界が顔を出す。ただ結果として、共同体の絆は深まり、個人も救われる。他者を傷つけず、共同体に向かい入れる。暴力は理解されない痛みからくるのかも知れない。己のみの世界で、異界と触れたことがないからかも知れない。トーキングスティックというやり方も、何より我々を尊重し、醸し出すのに、役立つ知恵のように思える。

悪魔祓い (講談社プラスアルファ文庫)

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パーソンセンタード・アプローチの最前線―PCA諸派のめざすもの

パーソンセンタード・アプローチの最前線―PCA諸派のめざすもの

  • 作者: ピート・サンダース,キャンベル・パートン,近田輝行,三國牧子,トニー・メリー,小野京子,神谷正光,酒井茂樹,清水幹夫,末武康弘
  • 出版社/メーカー: コスモスライブラリー
  • 発売日: 2007/12/01
  • メディア: 単行本
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