「ツインエネルギー読書会」で追求している「ツインエネルギーって何か?」についてうまいこと言うなぁって文章を見つけました。
たぶん世界の真理としてはブッダが看破したように「諸行無常」(仏教の根本的な理念を示す旗印である三つの教理。三法印: 諸行無常、諸法無我、 涅槃寂静)であり、事実は事実で、それ以上でもそれ以下でもない。しかし、「生きる」ということは、そこに彩りをもたらすこと。
毎回読書会で同じこと言っているのは、
私たちはツインエネルギーのうち、一方のエネルギーしか使わず、何とかしようとやってきになっている。だから行き詰まってしまう。だから、ツインエネルギーを知り、自分の利き手でない方のエネルギ-の使い方を知れば、格段に人生は生きやすくなる。
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二項対立、どちらか一方が優位で他方が劣位である二項対立によって物事をさばいてい
くのが表の思考ですが、それは言い換えれば、世界の物語化です。善と悪を分け、有用と無駄を分け、清潔と不潔を分け、愛と憎しみを分け、そこでの選択の迷いや希望や後悔をあれこれ語るのが「物語」であり、典型的な近代的小説の構造です。
しかし現代思想は、そういった物語の水準に留まっていては見えないリアリティが世界
にはあるということを教えてくれます。無意味なつながり、あるいは無意味という言葉が強ければ、物語的意味とは別のタイプの意味、とも言えるでしょう。なかなかこれを考えるのは難しいかもしれませんが。
千葉 雅也「現代思想入門 (講談社現代新書)」講談社 2022/03
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