YouTubeLiveで夏目房之助先生の最終講義を視聴した。
なんと670人近い人が視聴していた。
どうして漫画ってこんなに面白いのだろう?って個人でああでもないこうでもないって考えて、同じような興味関心を持つ人たちが集まってワイワイやってきた。そんな情景が浮かんで来た。そういう光の面もあれば、アカデミックに取り込まれたことによる、精緻化が進み、野蛮さ、荒々しさが喪われたという嘆きの面もある。
視点を変えると、大きな流れが見えてくる。
日本では、戦後、貸本と週刊誌漫画という二つの流れがあり、途中、コミケという、巨大同人誌のイベントが発生。インターネットの進捗と共に、週刊誌漫画が衰退するという流れの中にある。
しかも一部の超売れっ子漫画家には、メディアミックスでキャラクターの消費による利権がもたらされるようになった。それが逆に、多くの漫画家は貧しいという痩せ細りを生み出してもいる。
良治は興味関心が社会的な方に片寄ってるので、戦後の出版業界の興隆と衰退と軌を一にしているマンガの置かれように興味がある。最適化を進めた結果、持続可能な仕組み作りに失敗。かつ、インターネットに合わせた仕組みを作り出せず、苦しんでるっていう流れがあると感じた。
漫画と映画の関係。写真とも連動している。
身体論へ。
マンガの面白さの探究は、出版業界の衰退と共に始まった感じがした。
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